Apr 12 2018

アンチエイジング化粧品②

アンチエイジングの化粧品の成分の一つである、ビタミンAを精製したレチノールは、当初消費者に浸透しませんでした。 しかしながら、99年に入って注目されるようになったのは、消費者側の意識の変化が挙げられます。 しわは老化による現象だけでなく、生活環境、不規則な生活、紫外線などの影響が大きいからです。 アンチエイジングは年配の女性の問題ではなく、アンチエイジングという単語は幅広い年齢層に浸透することになりました。 レチノールは「しわに効く」という認知がメーカーのPRによって、広がったことも成功の要因として挙げられます。 なお、コラーゲンもアンチエイジングの成分として注目されていましたが、狂牛病の影響により牛由来のものが使えなくなりました。そのため、メーカーは豚や魚のコラーゲンを使用するようになりました。 アンチエイジング化粧品は年配女性向けに続々と発売され、かつてなかった認知度も上がり、市場に確固たる地位を気づきました。 コーセーの「グランデーヌ」、カネボウの「エビータ」など40~50代の女性をターゲットとした化粧品がアンチエイジング商品の中心的な存在となっています。 一方、30代の早い段階でアンチエイジングを行いたいというニーズもあり、若年層の潜在的なニーズは大きいと言えるでしょう。

Apr 11 2018

アンチエイジング化粧品①

99年に一気に人気が出た化粧品に「アンチエイジング化粧品」があります。 アンチエイジングとは、年齢にともなう老化を防止し若返り効果のある化粧品の種類のことです。 なかでも、ビタミンAを精製したレチノールを配合し、しわ対策をうたったものがブレイクしました。 アメリカでは以前からニキビ治療に利用されていました。99年に入ってからレチノール配合の新製品を発表する化粧品会社が増加し、消費者にも受け入れられることになりました。 なかでも、エスティローダーが発売した「ディミニッシュ」やクリスチャン・ディオールが発売した「フェノメンA」などが、品切れ状態になるほどの人気を博しました。 なお、外資系の化粧品会社だけでなく、国内メーカーもアンチエイジング関連商品を市場に投入し始めました。 たとえば、コーセーは99年10月に化粧品として初めて「アスタキチンサン」を配合した化粧品を投入しました。 なお、アナタキチンサンというのは、イクラやサケなどの赤い色素のもとになる成分です。 この「アスタキチンサン」を配合した「リンクルAエッセンス」、しわ効果があるとされるベータカロチンやビタミンAもプラスした製品はロングセラーになりました。 他にも花王がアンチエイジング商品を発売し、これも売り上げを伸ばし、外資系、国内系両方がアンチエイジングブームをつくりだすことに成功しました。

Apr 10 2018

アパレルメーカーの化粧品への取り組み

化粧はファッションの一部と考える消費者ばかりではないでしょう。 ファッションと化粧との関連性をもっとも強く感じているのは、洋服づくりに携わるデザイナーやアパレルメーカー自身だと思います。 その証拠にシャネルやイブ・サンローラン、ディオールなど、パリのハイブランドのデザイナーが手掛けた化粧品ブランドの存在です。 毎シーズン新しいファッションを発表するデザイナーにとっては、衣服だけがファッションではありません。 メイクアップ、帽子やアクセサリーなどすべてミックスした上でファッションを創り出しています。 ファッションデザイナーにとってメイクとファッションの融合は常に課題でもあるのです。 すでに大手と化したこうしたハイブランドの化粧品に代わって人気を集めたと同時に、アパレルメーカーが手掛ける化粧品に注目が集まっています。 洋服を提供するのが主であるアパレルメーカーにとって化粧品に着手する狙いはただ一つ。 自社ブランドの顧客のファッションをトータルで提供することにあります。 ハイブランドの場合「洋服は高額のため購入するのが難しくても、化粧品なら手が届く」という、衣料品の顧客ではない層を取り込めるメリットがあります。 一方で、アパレルメーカーの意図は「洋服も化粧品も」と幅広いのが特徴です。 多くのアパレルメーカーが、洋服に加えて生活雑貨や靴、バッグを販売する大規模複合ショップを展開していますが、化粧品を取り扱うアパレルブランドが今後は増加しそうです。

Apr 09 2018

増加する通販化粧品の小売り進出

店舗を持つ必要がなく、コストがかからないため、化粧品の通販事業に進出する企業は増加していますが、通販から始めた通販化粧品の小売り進出も相次いでいます。 通販以外のマーケットを求め、小売に進出する通販化粧品は後を断ちません。 近年成長いちじるしい通販メーカーとしては、オルビスやドクターシーラボなどがあげられます。 どれも、独自の差別化戦略で、事業を拡大してきました。ブランドづくりにおいては、「自然派」や「無添加」というキーワードや他で扱わない「水」を利用する、医師の監修によってつくっているなど様々です。 そうしたブランドのコンセプトが、店舗型の化粧品にはない顧客のニーズをとらえて規模を拡大してきました。 しかしながら、多くのブランドで気になるのが、取り扱いアイテムの急速な増加です。 通販化粧品の大半はシンプルなお手入れを訴え、先ほどの通り「自然」「無添加」といったキーワードで消費者を獲得してきました。 しかしながら、他ブランドで好評なものを自社で開発し、即座に販売する新製品が増えている傾向もあります。 こうした急速なアイテムの拡大は、まかり間違えばブランドの足下を脅かすことにもつながる可能性があります。 商品開発におけるコンセプトが支持されたからこそ人気ブランドに成長したその点を忘れ、規模拡大を追求する一方では、顧客離れをもたらす危険性もあるので注意が必要です。 しかしながら、消費者にとっては化粧品のアイテムが増加することは選択肢が広がることにもなり、好ましいとも受け止められるでしょう。

Apr 08 2018

訪問販売の化粧品の苦境

化粧品の無店舗販売において、圧倒的な影響力を持っていたのが訪問販売化粧品です。 ですが、この訪販化粧品の売上は減少傾向が加速しています。 その苦境とは逆に成長を続けているのが通販化粧品です。 この状況を招いた原因の1つとして考えられるのが、女性の社会進出による在宅率の低下でしょう。 女性の社会進出によって、専業主婦層が減ったため人々の在宅率が低下しました。 購入者が家にいないのであれば、訪問販売は成立しません。 このような時代の変化によって、消費者の行動パターンが変わり、販売機会が減少したのです。 また、ドラッグストアやコンビニなど、セルフ形式での購入に慣れた消費者にとって、訪問販売の敷居が高くなってしまった点も原因としてあげられるでしょう。 販売員が自宅に訪問し、商品を紹介しながらカウンセリング販売を行なうという販売方法は「気軽に買いたい」と願う消費者のニーズには合いません。 また、訪問販売は強引な商法が表面化し、社会問題になっているケースもあります。これが、消費者の不信を招く一因となっています。 訪問販売員の獲得がきびしくなったという事実もあるようです。 アメリカでは訪問販売の元祖ともいえるエイボンが不振を極めている理由の一つに、 エイボンレディ (訪問販売員)が不足し、セールスの質が低下したことがあげられています。 訪問販売というシステム自体が時代に合わず、だんだんと規模が縮小しつつあることは残念ながら否めない事実です。

Apr 07 2018

競争が激化する化粧品業界

化粧品の販路のなかでも、伸びているのがドラッグストアです。 ドラッグストアは今や化粧品の有力な販路に成長し、その存在感は年々高まっています。 マツモトキヨシをはじめとする大手チェーンは、バブル崩壊後に出店を加速。 次々に新店舗をオープンし、売上を伸ばしてきました。  なかでも、マツモトキヨシは薬や日用雑貨を販売するかたわら、化粧品の取り扱いに成功し、消費者の支持を集めてきました。 また、コンビニにおける化粧品の取り扱いも、年々重要度を増してきました。 従来はコンビニにおける化粧品販売は「付け足し」程度の扱いでしかありませんでした。 売り場面積が限られるため、化粧品の扱いは限定されていました。 しかし、セブンイレブンが通販化粧品ブランド・ディーエイチシーの導入で成功したことがきっかけになり、コンビニは女性向けの化粧品の可能性に着目し、品揃えに力を入れはじめたのです。 コンビニチェーンは、他のコンビニチェーンでは入手できない自社のブランド開発に続々と乗りだしたのです。 後発組であるドラッグストアとコンビニという化粧品の販売チャネルですが、通販ブランドや高額化粧品の導入などの工夫によって、市民権を得ていったのです。