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紙と骨

麻雀のルーツを探ると、葉子戯にまで辿り着きます。この葉子戯は紙札を用いるゲームでしたが、実際は骨を代用することもありました。そこから現在の麻雀の牌に発展したと考えられています。そもそも中国にはゲームの種類が沢山あります。古代から連綿と続くゲームの系譜も多岐にわたり、サイコロ、骨牌、穴あき銭、紙札などが道具として用いられてきました。ファンタ、ユーフーといったゲームもこれらの系譜に属します。ホワエイ、サンピャオ等もこれらの亜流と考えられており、闘鶏なども加えれば整理するのも困難なほどです。因みに麻雀はサイコロと紙札が融合して出来上がったとされています。さて、麻雀に深く関連するマーチャオ、骨牌については、別途詳述する必要があるでしょう。マーチャオは葉子戯よりも後世に成立したゲームです。明の時代にはマーチャオが流行し、多くの人民が興じました。さらに時代が下って清の時代に入ると、牌も立派なものになりました。紙牌よりも大きいものが用いられ、40枚を1セットとして使用しました。萬貫札と呼ばれる牌には人の絵が描かれており、最も価値の高い牌とされました。コリタン、チーホワ、イーウェンも価値が高く、重視されました。因みに明の時代にチャオは脚とも角とも言われました。馬の脚が欠けては走れないことから、このゲームがマーチャオと呼ばれるようになったのです。但し、研究成果としては、これらの説にも疑義が存在しています。そもそも明の時代に生じたゲームというのも確かではありません。既に何宋の時代には「打馬」という概念が存在したことから、マーチャオの影響があったとも考えられるからです。もちろん明の時代のものとはルールも牌の種類・形も異なったはずですが、詳しいことはよく分かっていません。現代では牌はプラスチック製のものに変わり麻雀卓は手打ちだけのものから全自動麻雀卓へと変化し続けています。より身近により分かりやすく進化を遂げていくからこそ廃ることなく遊ばれているのかもしれません。