by Snowrii
店舗を持つ必要がなく、コストがかからないため、化粧品の通販事業に進出する企業は増加していますが、通販から始めた通販化粧品の小売り進出も相次いでいます。
通販以外のマーケットを求め、小売に進出する通販化粧品は後を断ちません。
近年成長いちじるしい通販メーカーとしては、オルビスやドクターシーラボなどがあげられます。
どれも、独自の差別化戦略で、事業を拡大してきました。ブランドづくりにおいては、「自然派」や「無添加」というキーワードや他で扱わない「水」を利用する、医師の監修によってつくっているなど様々です。
そうしたブランドのコンセプトが、店舗型の化粧品にはない顧客のニーズをとらえて規模を拡大してきました。
しかしながら、多くのブランドで気になるのが、取り扱いアイテムの急速な増加です。
通販化粧品の大半はシンプルなお手入れを訴え、先ほどの通り「自然」「無添加」といったキーワードで消費者を獲得してきました。
しかしながら、他ブランドで好評なものを自社で開発し、即座に販売する新製品が増えている傾向もあります。
こうした急速なアイテムの拡大は、まかり間違えばブランドの足下を脅かすことにもつながる可能性があります。
商品開発におけるコンセプトが支持されたからこそ人気ブランドに成長したその点を忘れ、規模拡大を追求する一方では、顧客離れをもたらす危険性もあるので注意が必要です。
しかしながら、消費者にとっては化粧品のアイテムが増加することは選択肢が広がることにもなり、好ましいとも受け止められるでしょう。