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女性の解放とゆったりしたドレスの誕生

20世紀はじめの花嫁衣装は、19世紀のヴィクトリア女王時代の様式を依然として引き継いでいました。
白い長袖のドレスに、高いネックライン、体をしめつけるコルセットがその象徴でした。こういった既成の手の込んだウェディングドレスをつくる服飾業者も誕生し始めたのもこの頃です。

しかしながら、第一次世界大戦の年を境により体をしめつけないゆったりとしたシルエットのウェディングドレスが誕生することになります。

1920年代になると第一次世界大戦中から女性の地位が改められました。アメリカ合衆国では女性に対する参政権がみとめられ、女性たちは髪をボブににより短いウェディングドレスを着るようになりました。また、それまで女性たちの体をしめつけていたコルセットをつけることなく、ゆったりとしたドレスを好むようになりました。当時はココ・シャネルが頂点を極めた時代でもあり、シャネルはひざ丈のウェディングドレスをはじめて発表しました。スカート丈となったウェディングドレスは当時最も人気の高いドレスのスタイルとなり、新しい花嫁の時代が到来しました。

現代でも、ミニ丈のウェディングドレスは可愛らしい印象になる衣装として人気ですが、レンタルドレスの際にもココ・シャネルが紀元だと知っているとより思い入れのある衣装選びが出来るでしょう。