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大恐慌時代から第二次世界大戦へ

1930年代のアメリカでは、大恐慌がはじまります。
ウエデインクドレスも軽薄なフラッパー時代を終えて、厳粛さのあるドレスが主流となりました。

ひざ丈のドレスは、バイアスカットで、飾り気のないものとなりました。
当時影響力を増していたのは、ハリウッドの映画スターであり、多くの人がスターが作り上げた幻想の世界にひきこもっていました。

ハリウッドスターの影響は大恐慌が終わり、回復しつつある経済とともに勢いを増して行きました。その頃発明された価格が安い合成繊維は、大恐慌という過去から立ち直りつつある、デザイナーと消費者に受け入れられました。
そのような背景のもと、当時アメリカ人デザイナーたちはハリウッドの持つ華々しさを背景にモダンなウェディングドレスを次々と発表することになります。

1940年代になると景気が上向いてきた頃に第二次世界大戦が始まりました。
女性も男性も戦争にかり出されました。戦時中ということもあり、きびしい配給制となった社会で花嫁のファッションにも影響を与えました。海外からの輸入が途絶えた当時、布地が不足したことから従来の婚礼衣装とは違う道が生まれました。友人から衣装を借りたり、レンタルドレスをするという選択肢が生まれたのでした。