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骨壺の選び方

納骨堂に納骨を依頼する際、遺骨を裸のまま預けるわけにはいきません。必ず専用の入れ物、つまりは骨壺に収めた状態で手渡すことになります。その骨壺の選び方をご存知でしょうか。大事な故人の遺骨を入れる壺ですから、適当に準備することだけは避けたいものです。ここでは骨壺について、簡単に説明することにします。

骨壺は大別して、全収骨タイプと一部収骨タイプとに分けることが出来ます。どちらを選ぶべきか、地域の習慣や宗派によって異なるため、事前に調べておくのが無難です。大きさも地域によって異なります。全収骨タイプなら、24センチ程度でしょう。一部収骨タイプであれば、18センチ前後が平均です。日本全体で見ると、関東以北は全収骨タイプが一般的であることが分かりますし、関西より西は一部収骨になっています。よくあるミスとしては、「少し大きめ」の骨壺を買おうとすることです。大は小を兼ねると考えての行動ですが、これには陥穽があります。納骨堂の納骨スペースはとにかく狭いので、大きな骨壺が入らないこともあるのです。遺骨を骨壺に入れただけでは解決しないという当たり前の事実を、きちんと認識しておくことが大切です。

骨壺にも当然デザインの概念があります。デザインの良いものが、大きさも妥当である必然性はありませんし、地域の慣習に馴染まないこともあります。例えば骨壺の蓋に特徴的な彫像があしらわれているものを見かけますが、大きさを考慮していないものもあり、場合によっては納骨できないことがあります。ただデザインを重視する人は、実用的かどうかを抜きにして、手に入れたいこともあるでしょう。その場合は、手元供養という手段が考えられます。

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