by Snowrii
日本には約2000社の化粧品メーカーがあります。
ただし、株式を公開している化粧品メーカーは少なく、同族経営の零細企業が大半です。
大手化粧品会社はシェアで見ると、資生堂、カネボウ、コーセー、花王がマーケットの6割が占められています。
なかでも、マーケットシェア第1位で、頂点に立つのが資生堂です。
百貨店の化粧品フロアでは、外資系のブランドが資生堂と同様の存在感を示していますが、こうした外資系ブランドの売上額は1ブランドあたりでも資生堂にはとうてい及びません。
国内の化粧品市場でトップを守っている資生堂ですが、その地位は少しずつ脅かされてきています。
90年代から通版チャネルで台頭した新興メーカーの影響も少なくありません。
強いブランドをいくつも抱えながらも、シェアの低下に悩む資生堂がいま取り組んでいるのがマーケティングの改革です。
商品を提供する各カテゴリーにおいて他を圧倒する強いブランドを育て上げる。
それが資生堂の目指す方向です。
また、順調に成長しているアジア事業はさらに強化を図る計画です。
なかでも中国を最重要国として位置づけていて、97年にアジアのミドル層を対象にしたセルフコレクションブランドを立ち上げました。
また、中国では現地生産の新工場を稼働し、販売拠点を強化しています。