専門スキルという神話
どこの会社であっても求人広告で求める人材像を打ち出す場合、「人間力と専門スキルとを有した人」を理想とするのが自然でしょう。会社が求めるのは正にこの2つだからです。ただIT分野などにおける専門スキルについては、中小企業が無理に求める必要はないと考えます。応急処置としてインフラエンジニアの求人などを出す分には構いませんが、毎年のように雇い入れるのは危険です。例えばアルバイトの身分であっても、5年も働けば身に付けられるのが「専門スキル」です。専門スキルとは所詮その程度のものなのです。それに対して人間力は、残念ながら生来のものです。成長を期する会社としてどちらを重視すべきかは自明でしょう。人間力の無いエキスパートを採用するよりも、教育して伸ばせそうな人を雇った方が会社の将来は明るくなるはずです。