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準中型免許

女性では珍しいと言えますが、準中型免許を取得するという事は、意外と生活の幅が広がるきっかけになると言えるでしょう。準中型免許は、ひとえに交通事故の削減を目的としていると思います。かつて普通免許で運転できる自動車は5tまで、いわゆる4tトラックと呼ばれる車まで運転することができました。すでに運転免許をお持ちの方はご存知の通り、自動車学校では一般的なセダンしか用いません。そのため、ほとんど運転したことがないようなトラックも突然公道で運転することができたのです。一般的な乗用車とは大きく異なる車両特性ですから、特別な教育を受けないで運転することは危険極まったことでしょう。

平成19年以前の通免許と大型免許の2種類のみだった時代には、自動車学校ではセダンしか運転したことがないのに、いきなり8t以下の自動車の運転が可能でした。一般的な8tトラックは全長がセダンの2.5倍近くもあり運転の感覚は全く異なるものだったでしょう。実際に、車両総重量5トン以上8トン未満及び11トン以上の自動車の保有台数あたりの死亡事故が多いという統計が各所で指摘されるようになった経緯がありました。

この免許制度改正以降、加速度的にこれらの重量の自動車の事故は減少していきました。しかし、それでもなお運転免許と自動車学校での車両の大きさには乖離がありました。そのため、交通事故の削減を目的として新たな免許区分が新設されることになりました。

これだけでなく、今度の新しい準中型免許は実際に運送業務の場で求められている車両である5t以上7.5t未満の自動車の運転に、それ以上の重量の運転技能も求められる中型免許取得を求めることは難しいとの判断もあったようです。

女性の社会進出が目覚ましい現代、今回の改正でも事故が減少することが予想されます。みなさんも安全運転を心がけ、免許取得を考えてみてはいかがでしょうか。